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荷物一時預かり業界の革命児!ecbo株式会社代表取締役社長工藤慎一氏にインタビュー前編

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訪日外国人向けのサービスを行っている企業様にお話を聞く企画第2弾。前回のわしょクックに続いて今回は、コインロッカーに代わる荷物一時預かりサービス『ecbo  cloak』を運営しているecbo株式会社代表取締役社長の工藤慎一氏にインタビューを敢行。

訪日外国人が知らない土地に観光に来てまず困ることは、この荷物を何処に預ければいいのかということ。長期滞在の外国人の荷物は特に大きく、持ち運びながら遊ぶのはちょっと難しい。それなのに預けられる場所が極端に少ない。そんな隠れた不満に応える形でこのサービス『ecbo cloak』は誕生した。

ecbo cloakを簡単に説明すると荷物預けたい人と、荷物を預けられるスペースを有用活用したい店舗をつなげるサービス。まさにUberをはじめとしたシェアリングサービスが盛んな今だからこそ生まれたサービスと言えます。

このサービスがローンチされたのが2017年1月。まだ3ヶ月たらずの期間に関わらず、国内だけでなく台湾をはじめ海外メディアでも取り上げるほどに成長。

インタビューに応えてくださった工藤氏は日本でのUber立ち上げにインターンとして参加。その後現在の保管サービス会社であるecbo株式会社を設立。実際に会った工藤氏は90年代生まれの20代後半でありながら聡明で明確なビジョンをもった、根っからのリーダー気質という印象を受けました。

前半ではこのサービスが生まれたきっかけや預かり先店舗の選定基準を中心に、後半では今後の展望についてお話を伺っています。

渋谷で訪日外国人とコインロッカーを探した経験から生まれたサービス

―ecbo cloakのサービスを初めてネットで知った時、むしろ何で今までなかったんだろう思いました。それで月並みな質問ではありますが、このサービスを始めたきっかけを教えてください。

工藤:そうですね。もともと弊社は保管を軸にやっている会社でして、その前はデリバリー付きのトランクルームをやっていたんですね。その流れで保管に関するサービス開発をしておりました。それで常に『保管』に関してアンテナを立てていたのですが、去年(2016年)の8月の中旬頃に私が渋谷を歩いていた際に、スーツケースを持った訪日外国人の方に声をかけられました。

「このスーツケースが入るコインロッカーってどこですか?」と聞かれ、保管の会社を経営している私としては「面白いな」と思い、ご一緒に探してみたのですが40分かかっても見つからなかったんですね。

後から調べてみたのですが、渋谷のコインロッカーの数が1400個、さらに大型のコインロッカーは約90個しかなかったんです。

―確かにスーツケースが丸ごと入るようなコインロッカーって少ないですよね。

工藤:そうなんですよ。それで渋谷だけの話なのかなと思いまして、全国の荷物の一時預かりの供給を調べてみましたら、全く無いという状態というところで、需要が今後増えていくのではと感じました。しかしインバウンドが4000万人となっていくなかで供給が絶対足りない。

コインロッカーをはじめとした荷物預かり所の問題点を洗い出してみるとまず『どこにあるかわからない』。初めて訪れる土地で探すのは困難です。だいたい立地が良くないと見つからない。駅前のコインロッカーなどすぐ目につく場所はすぐに埋まってしまう。それが一点。二つ目は『大型の荷物が預けられない』と結構問題だらけなんですね。

じゃあせっかくこういった会社を立ち上げたんだからスマートフォンで預けられる場所を見つけて、空き状況もわかって、確実に大型の荷物を預けられる、さらにシェアリングという発想でスーツケースとカフェを繋げられるサービスができたら面白いんじゃないかっていうことからecbo cloakのサービスが生まれました。

―こないだ品川に行った時、コインロッカーが全然空いてなかたんですよ。駅前も全部空いてなくて。それで駅員さんにも聞いたんですよ。日本人の私が見つけられないっていう(笑)外国人の方はもっと見つけにくいですよね。それを考えると需要がありそうですよね。これから外国人は増えていく一方ですし。

あと運よくコインロッカーが見つけられたとしても100円玉しか入れられないのとかありますからね。スイカ対応のロッカーはありますが、外国人観光客は持っていませんしね。

工藤:百円に崩すためにコンビニで物を買って、戻ってきたらもう埋まっていたとか、「これ何の為に買ったんだ?」みたいな(笑)

預かり先の選定基準は①セキュリティー②ユニーク

―預かり先としてカフェやレンタサイクルショップがありますが、預かり先を決めるうえで基準とかありますか?

工藤:そうですね。やっぱりお客様目線で考えた時に、安心・安全に預けられるというのが1つあります。

―セキュリティーってかなり大事ですよね。

工藤:はい。安心・安全に預けられる場所はセキュリティーがしっかりしている所という点で人が常駐している所。そう考えると民家はちょっとあぶないので違うと思いました。

じゃあBtoCの店舗ならいいんじゃないかと。

セキュリティー面での選定はどうしているのかと言うと、勿論店舗側は登録したら完了という訳ではなく、弊社のセールスチームが店舗を訪問して荷物預かりができる場所としていいのか悪いのか判断してから掲載できるという流れにしています。

あと保険もついているのでもし何かあったとして、1アイテムに20万円の保証ができるようになっています。保険に関しては荷物預かり業界初めての試みで、弊社が包括的保険契約をすることで、弊社に加盟している全店舗、全従業員を受託者賠償責任保険の被保険者として設定できるようになりました。これは東京海上日動さんに協力して頂いて実現しました。

二つ目は『荷物預かり体験を提供しよう』というところで、ユニークなお店を求めています。例えばカラオケだったりとか、マンガ喫茶だったりとか、そういった荷物預かりするだけでなくて”ちょっとその町の体験ができるような場所”、渋谷の隠れたカフェとかガイドブックに載ってないようなところを中心に攻めています。

預かり先も代々木にある日本で初めてハイレゾの音楽が聴けるミュージックバー「Spincoaster Music Bar」や、渋谷の隠れた人気ネイルサロンなど多々あって、地域の住民とご協力して外国から来る旅行者の荷物を預かろうといったサービスとなります。

だからコインロッカーと違って人が見て貰える安心感っていうのは弊社で提供できるんじゃないかと思っています。

『ecbo cloakなら安心して荷物を預けられる』というブランディングを築く

-失礼な質問になってしまうかもしれませんが、いままでこちらのサービスを運営するにあたって問題が起こったことはありますか?

工藤:盗難・紛失・破損の問題はいっさいありません。やはりサービスのプラットフォームを作るうえで保険ってどうしても必要だったんですが、保健が適用された事例は今のところ一度もありません。

―平和な日本だからですかね。

工藤:弊社としては平和な日本だけでなく、ecbo  cloakっていうプラットフォームで海外展開をしたいと考えています。どんな治安が悪いところでもここがecbo  cloakに加盟しているなら安心して預けられるブランド形成をしていきたいです。

タクシーの配車アプリ『Uber』ってあるじゃないですか。Uberも当初は人の車に乗るということで「どこかに連れていかれるんじゃないか?」っていう危険があるって言われていたのですが今は全然そんな事ないですよね。むしろUberのドライバーなら安心して乗れると思われています。

治安の悪い国でもそれは同じで、むしろ現地のタクシーは逆に乗りたくないっていう話もあるくらいです。みんながみんな悪い人ではなくて、ちゃんと審査をクリアして、バックグラウンドチェックをすればいけるのではと思っていますね。弊社もUberと同様そこまでのレベルにもっていきたいと考えています。

言語が通じずとも利用できる事が重要

―ecbo  cloakに加盟している預かり先なのですが、やはり英語を喋れるスタッフがいるところをメインに探しているのでしょうか?

工藤:特にそういうわけではありません。弊社のサービス設計的にはお互い言語が通じなくても荷物預かりができるようにしてあります。

例えばお客様が予約したときに、予約通知が店舗側にいって店舗側からしたらどこの国籍の誰々の人が何月何日何時に預けに来て、いつ取りに来るのかがわかるんですよ。電話番号もついているし決済もクレジットカードにしているので何かあった時、例えば取りに来られなくなってしまったらクレジットカードで決済をして宅急便で送ることもできます。

基本的には言語が通じなくてもやりとりができるようにはしてあります。今のところ言語が通じなくて荷物預かりができなかったっていう事例はないですね。

それで荷物を預かる際も番号札をくくりつけるのではなくて、お客様の荷物の写真を店舗側が撮って、それを弊社の管理サイトの中にアップロードして頂くと両者にメールが届くようになっています。その時に写真の確認ができます。

お客様からしたらまた取りにいく時にお互い言語が通じなくても、この荷物を預けましたよと写真を見せ、店舗側もこれが預けた荷物ですねとお互いダブルチェックをしてから渡す。それで渡した際にオーナーが弊社の管理サイトのなかで『決済する』を押すと自動決済できる仕組みになっています。

―意地悪な質問かもしれませんが、例えば同じメーカーで同じ色のスーツケースを預かったとして、取り違ってしまうリスクがあったりしませんか?

工藤:それは各店舗が似たようなスーツケースがあった場合しるしを付けたりもするし、お客様と店舗側がダブルチェックもしています。人間なので「同じようなスーツケースがあるのですがどっちですか?」って聞くことができるし、お客様も「ここに傷があるから私のです」って判ると思います。

もし判らなければ鍵で開けて判断してもらえばと考えています。なので今のところ同じスーツケースだから間違ったっていう例はないですね。

預ける側と預け先店舗WIN-WINの関係

―今年1月にこちらのサービスが始まったばかりだとお聞きしたのですが、ここまで好評な理由をどのように分析してらっしゃいますか?

工藤:そうですね。みなさんなんだかんだコインロッカーに対して不便さ感じていたと思うんですね、それは日本人に限らず外国のかたでもです。そのニーズに対してどこもスマートなソリューションを提供できなかったのかなって思っています。

勿論弊社の努力としてお客様に簡単に使ってもらえるようにしっかりプロダクト開発したり、マーケティングとしてメッセージの出し方やいかに簡単に覚えてもらうかを考えたりしましたが、基本的にはお客様の隠れたニーズがあって、それにスマートに応えたのが今回弊社のecbo cloakだったのではと思っています。

だからこそみなさんに快く受け入れてくれたのではないでしょうか。デメリットになる人いませんからね。

オーナーさんからも一切お金を頂いてないんですよ。みんながハッピーになれるサービスなので、だからこそここまで取り上げられているのかなと思っています。

-預ける側は勿論得しますし、預けられるお店側も宣伝になるのでWIN-WINの関係になりますよね。

はい。弊社としてもたくさん使ってもらえればその分利益が上がってきますし。ただどうしてもまだ始まったばっかりのサービスなので、しっかり細かいところまでお客様が簡単に使ってもらえるような設計をしていきたいと思っています。

 

前半は以上となります。次回は工藤氏に今後のecbo  cloakの展望についてお届けします。乞うご期待。

 

ecbo株式会社

代表取締役社長 工藤 慎一

〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南3-4-13 青柳ビル2階

ecbo cloak

https://cloak.ecbo.io/

 

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